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【住宅の豆知識】無彩色で描くインテリア
公開日
2025-11-4 09:00

先日、家具の展示会に行きグレーで統一された素敵なインテリアコーディネートに魅了されました。

 

 

グレーはどの色とも相性がよく、生活に取り入れやすい万能色です。しかし一方でグレー系のみでコーディネートしようとすると、途端に難易度が上がるのも事実です。グレーは彩度がなく「色に頼れない」ので、他のカラーでは簡単に出せる温かみや華やかさが出しにくく、全体のバランスを見ながら使用しなければ平坦で無機質な印象になってしまいます。

 

 

これらの解決方法のキーワードが「質感・光・トーン」です。

 

まず質感では、異素材を組み合わせることがポイントです。柔らかなファブリックに、マットなスチールや滑らかなガラスを合わせると、同じグレーでも光の反射や手触りの違いで表情が生まれます。他にも艶感のあるレザーやボリュームのあるブークレ素材、定番のベルベットやスエードなどを取り入れれば豊かな表情が加わります。

 

次に。グレーは照明の色や当たり方によって印象が大きく変わります。間接照明で壁や天井に柔らかく光を当てると、陰影が生まれ、濃淡のグラデーションが際立ちます。また、昼白色の光ではクールな印象に、電球色などの暖かみのある光を選ぶことで、落ち着きと温もりを感じる空間に変わります。

 

そしてトーン。グレーには青みがかったクールグレーやベージュ寄りのウォームグレーなどさまざまな色味があり、それらを意識して組み合わせると統一感が出ます。たとえば、床をダークグレー、壁をミドルグレー、天井をライトグレーにすれば、自然なグラデーションによって空間に安定感と奥行きが出ます。

 

 

これらを丁寧に組み合わせることで、グレーはどんな色にも負けない洗練された大人の空間を作り出すことができます。

 

いろどりも欲しい!という方は、差し色にトレンドのダスティカラー(くすみ色)やアースカラーを使用したり、木質素材の小物や家具をコーディネートのアクセントにして楽しむのもおすすめです。是非インテリアに取り入れてみてください。

 

KADeL 設計部S.S.

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