木造住宅で大空間を作る時には構造上、梁を受ける為の壁や柱が必要となります。
できるだけ間仕切りを無くすために、“壁”ではなく“柱”に置き換えて構造をもたせようとするときに、その柱が無骨な佇まいとなることがしばしばあります。あくまでもインテリアの一部に溶け込ませるための工夫として、丸柱にしたり色を白で仕上げたりして、空間への主張をできるだけ抑えた例をご紹介いたします。
「白い丸柱」は、必要な構造ですが、そこに存在することが空間のアクセントにもなっていて調和を図っています。
こちらの例では、まず写真右側にある白い丸柱をご覧ください。
大きな鉄骨のH鋼の柱を、あえてひとまわり大きく丸く囲い直して、白いペイントを施して完成させました。
また、左側の大きな丸い壁は、その向こうに設置したミニキッチンを隠すために、半円の壁をつくっています。表面にはキリンの模様に似た木の表皮を仕上げに貼って完成させました。こうして仕上がった直径の異なる2種類の丸柱が空間のアクセントとなっています。
皆さんのお宅でもしも不要と思えるじゃまな壁や柱が出てきてしまうとき、空間美が損なわれ少々狭く感じてしまうかもしれません。その時、デザインの力で魅力ある意匠へと変化させることができれば、それは逆にお家のチャーム・ポイントになるかもしれません。
akiyama
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