建築設計事務所KADeL

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美しい建築にするためのデティール 「ノイズとはなんぞや!」
公開日
2025-6-10 09:00

皆さんこんにちは建築設計事務所 KADeL黒瀬でございます

今回は 「ノイズとはなんぞや!」のお話しを私なりにしたいと思います

 

世界的な建築家達もこんな言葉を残しています

 

神は細部に宿る
ミース ファン デル ローエ

 

装飾は罪なり
アドルフ ロース

 

細部への配慮は 成功のための不可欠な条件である
ル コルビュジエ

 

建築とは、細部の集積である
ルートヴィヒ ヒルベルザイマー

 

細部が全体を作る
アルヴァ アアルト

 

建築には 細部(ディテール)が重要です


無駄がない ノイズレスなディテールとは何か
本日も 少し お話ししていきます

 

みなさんは良き聞く言葉に
「シンプルイズベスト」や 「足し算ではなく 引き算」など 耳にしたことがあると思います

 

設計の段階で 「迷ったらシンプルな方を選択」していきながら ミリ単位の細かなところまで スッキリデザインしていきます そうすることの積み重ねで 美しい建築になります この作業は時間と根気 それにコストもかかります(低コストになる場合もある) なかなか ハウスメーカーや工務店では やってくれません それぐらい 時間と手間がかかりますし 設計者やデザイナーに手間の報酬が頂けないので よっぽど好きじゃないと出来なかったりします


しかし そこの手を抜いてしまうと あっという間に バランスが崩壊していきます

 

そのためKADeLでは 何ヶ月間も打ち合わせ時間をとっています お客様と設計者が納得するまで ディスカッションしていきます


長い方だと一年を超えるケースもありました
そうすることで お客様とKADeLの傑作品になっていくのです

 

それでは KADeLの実例を ファサードから紹介いたします

 

 

 

 

いかがでしょうか
3軒とも 無駄な装飾がなく 潔く ノイズが少なく設計されています

 

一枚目の写真「瓦の家」では正面の樋もあえて落し樋にするなど 軒先を細く軽やかにするなど細かな配慮をしています
そして大屋根を ボールペンほどの華奢な ステンレス柱 3本で支えているように見せながら 重量感のある瓦の印象を軽やかにしています
京都にある桂離宮などに用いられた 手法です

 

2枚目の写真は 以前の外構の石積みをあえて残して 建築と調和させています 建築自体に無駄な装飾が無く 長辺の石積みがとても良いアクセントになっています

 

3枚目の写真も 極限まで装飾を削ぎ落とした 都市に棲まう強い意思を感じる 素晴らしい作品になっています

創造的活動の秘訣として「不易流行」と言う言葉があります
時代を超えても変わらない普遍的本質的要素を守りながら時代の変化に合わせた革新性も取り入れていくKADeLでも不易流行を実践しています

 

続きまして
内観を紹介いたします

 

 

 

 

 

 

 

 

内部空間にもノイズの少ない「かるみ」の思想が生きています


軽妙で飾らない

深い意味合
自然との調和
作為が無い

 

細部を突き詰めていくことで生まれる 空間美です

最後にノイズとは少し離れますが外構計画を少しご紹介

 

 

近隣の湖畔を庭と一体になるように計画して
湖畔と空の借景をうまく取り入れた建築実例になります


いかがだったでしょうか 「ノイズとはなんぞや!」

お付き合いいただきありがとうございました

次回は玄妙な道に入る関門「玄関」をテーマにお話しします

建築ってほんとに良いものですね
それでは皆様 次回ブログでお会いしましょう


KADeL 黒瀬信幸(副社長/建築家)

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