照明の色にはいくつかの種類があります。照明はインテリアやお部屋の雰囲気を演出するのに、とても大切な役割を果たしています。
昼間は窓からの自然光があるので照明をあまり使いませんが、夕方になると少し暗くなり、照明をつける時間がやってきます。
昼白色の照明は、白くてすっきりした光です。仕事や勉強をするとき、料理をするときはこの光が便利です。手元がはっきり見えて、頭も切り替わります。でも、夜になってもずっと昼白色だと、なんとなく落ち着かない気がします。
その理由は、昼白色に含まれる青みが脳に「まだ昼間だ」と思わせてしまうからです。眠気を促すホルモンが抑えられ、リラックスしにくい状態になってしまいます。
さらに、影がくっきりと出やすいことや、外の暗さとのギャップも、落ち着かない印象につながります。
電球色はオレンジっぽいあたたかい光です。リビングや寝室でゆっくりするときにぴったりです。夜、部屋を電球色だけにすると、本を読んだり、お茶を飲んだり、会話のひとときも少しゆっくり流れるような気分になります。
最近は、色温度を変えられる照明も増えました。夕方は昼白色で作業をして、夜は電球色に切り替えると、気分も自然に切り替わります。
光の色は、時計以上に「今はどんな時間か」を脳や体に伝えてくれるのかもしれません。何気なく使っている光にも、自分なりの“時間のスイッチ”があるのではないでしょうか。
KADeL 設計部S.S.
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