前回は設計図面がどのようにして出来上がるかをご紹介しましたが、今回はその前段階のコンセプトの立案についてご紹介いたします。
コンセプトの立案
図面を描く前に実施したヒアリングをもとにコンセプト(設計主旨)を立案します。
所謂設計のメインテーマとなる軸の部分で、以後の検討はこのコンセプトに基づいて進めていきます。
コンセプト立案にあたってはヒアリング時にお伺いしている内容はもとより、ご家族の関係性やお人柄、近隣周辺状況や街並みなど設計者が感じた様々な事象を考慮しながら、設計の核を分析、精査していきます。
コンセプト立案は建築設計をする上でとても大事な要素だと考えています。
コンセプトイメージを探る
コンセプトが定まりかけてきたら、イメージに近い画像等を探してみます。
今回のご提案は、優しく穏やかなご夫婦とお子様が陽だまりの中であたたかな生活が育まれる住まいになれば良いなと思い、「つむぐ・つながる」「陽だまり・光と風」をキーワードにイメージ画像を選びました。
ここからさらに深堀していきます。当然の事ながらコンセプトは毎回変わります。
ゾーニングを考える
コンセプトを整理しながらゾーニングを考えていきます。方位や周辺状況も反映させながら、居住性はもちろんコンセプトに則した住まいになるよう検討をしていきます。
今後は施主様へのコンセプト提案を経て図面検討へと進んでいきます。どんな図面になるかはこれからです。
ではまた。
KADeL 西尾真一
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