正面にある正方形の開閉式窓の手前に設置した内障子の蔀戸。
さりげなく手漉き和紙を用いています。
蔀戸は関西で昔かなり流行ったらしいのですが、今や見かけずもはやどう操作するのやら開閉の仕方がわからない遺物とも言える代物を現代に復刻しました。
取っ手もなく、面一(ツライチ)に壁面と揃えることができて、大変スマートに納まっております。
開け方は、両サイドの下方に仕込んだプッシュラッチを想像して押す。すると「カチャ」と音がして手前へ少し出てきて下方に隙間ができる。障子下部を手前上方へ持ち上げながら両サイドの突っ張り金具でホールドできます。文章の説明はここまでにしますね。閉め方はまた「土壁の家」の現地で実演致します!今公開中のコンセプトハウスにありますのでご興味ある方はお越し下さい。
次は、地窓のごとく低くかまえる床座のような生活の場で、視線を外部へと抜くことができる粋な内障子です。
こちらは雪見障子といい、上下にスライドさせて下半分を開けることができます。時間帯によって、部屋の用途によって、場面を切り替えることができます。現代的にアレンジしたものとしてプリーツスクリーンがあります。
透けを上・下どちらにも設定できる一枚上手の代物ですね。
古き良き造作建具か現代の新建材か、どちらも良い物ですが価格は随分違うものですのでご一考下さい。
akiyama.
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