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【住宅の豆知識】棟上げや上棟式についてお話
公開日
2024-10-15 09:00

棟上げとは?

木造住宅の建築工事では、最後に屋根の上部に木材を架け、柱・梁・屋根といった家の骨組みになる部分の工程が完了します。この最後に組む木材が(棟木)とよばれているため 、骨組みを最後まで作りあげることを「棟上げ(むねあげ)」と呼びます。また、建前(たてまえ)や上棟と呼ぶこともあります。

 

棟上げの日は、朝から作業を始め1階の柱から屋根に至るまですべての骨組みを、1~2日で作りあげます。この日だけは、他の大工さんたちを招集して手伝ってもらうほどの大掛かりな作業です。

 

 

上棟式とは?

上棟式とは、新築の際に行われる神道の儀式です。家屋の守護神と大工の神を祀って、棟上げを無事に終えられたことに感謝するとともに、最後まで工事の安全を祈る儀式で棟上げ式とも呼ばれています。神恩に感謝すると同時に、施主様は建築現場の関係者に料理やお酒をふるまったり、手土産やご祝儀をわたしたりするなどして、労いの気持ちを表します。

 

最近では、上棟式を行わない施主様もいらっしゃいますが、地域によっては文化として根強く残っていたり、その土地の風習でやり方が異なったりする場合もあります。

 

上棟式を行う場合でも最近では略式で行う人が増えています。派手な儀式というよりも、集まっていただいた大工さんを含めたすべての人たちに、施主様が感謝を伝え挨拶をする機会という意味合いが強くなっています。

簡略化されているとはいえ、上棟式を行うことで大工さんたちとの距離が縮まります。棟上げ以降も気持ちよく工事をしてもらうことにつながります。

 

地域によっては華やかに小銭やお餅をまいたり、華やかな宴会が昔は行われたりしましたが、最近ではそこまで本格的な上棟式を行うケースは少なくなりました。

 

 

 

棟上げまでのながれ

棟上げ当日は、大工さんたちは適宜に休息を取りつつ、重機などを使いながら一気に骨組みを組み上げます。作業にかかる時間は建築する物件や季節によって異なりますが、その日の午後4時頃に終了します。午前10時頃と午後3時頃に休憩を取ることが多いため、そのタイミングでお弁当や飲み物、お菓子の差し入れをします。

 

次に、略式の大まかな流れ紹介します。

  • 棟梁が棟木や祭壇に、御幣や棟札を飾る。
  • 「四方固めの儀」棟梁と施主様が家に四隅に酒・米・塩などをまく
  • 無事に工事を進められるよう祈願し、二礼二拍手一礼をする
  • 「直会(なおらい)の儀」施主様が挨拶をしてから乾杯する
  • 棟梁や関係者を紹介して一言挨拶をいただく
  • 上棟式を手締めでしめくくる
  • 施主様から、出席してくれた関係者へご祝儀などを渡す

 

以上が略式の大まかな流れとなります。

 

最近では、シンプルに棟梁との顔合わせとご祝儀やお弁当・お菓子・飲み物を渡される施主様もいらっしゃいます。

 

 

棟上げ・上棟式の準備しておくべきこと

・参加人数を把握する

お弁当やお菓子などのおもてなしや、ご祝儀などを用意するために、当日作業に携わってくれる方や上棟式に出席する方の人数を確認します。

住宅の規模にもよりますが、棟梁・大工さん(応援の方)、重機のオペレーター、現場監督、設計士、営業スタッフ合わせ10~15人前後が多いです。

 

・棟上げや上棟式に使うものを準備しておく

棟上げ作業中の水分補給の飲み物、儀式で使うお酒や塩、米、棟札、御幣(KADeLでは弊社でご用意させていただきます)お弁当やお菓子ご祝儀です。

このご祝儀の相場ですが、棟梁が1~5万円、現場監督が0.5~3万円、お手伝いの職人さんが2000~5000円程度です。あくまでも気持ちですので、相場よりも低くても問題なく、渡さない施主様もいらっしゃいます。

 

 

最後に

上棟式にはある程度お金がかかり、事前準備が必要となります。上棟式をしなくても棟上げに立ち会うことで、自分の家が建っていく様子に感動する施主様も多くいらっしゃいます。

 

建築士事務所KADeL

関西 大阪 注文住宅 建築設計

富国ハウジング 営業部 兼久