木造でどこまでの大きさの建築が可能か、皆さんご存じでしょうか?
日本や世界には、私たちの想像を超える大きな木造建築があります。
今回はそんな木造建築をご紹介します。
①大屋根(リング):日本
皆さんご存じ大阪万博の大屋根(リング)です。
建築面積 約6万m2、高さ12m(外側は20m)、内径 約615m、リング幅 約30m、1周 約2kmです。
完成すると世界最大級の木造建築物になる見通しです。
賛否はありますが万博閉会後も何らかのカタチで残してほしい、日本が世界に誇る素晴らしい木造建築物だと素直に思います。
②メトロポール・パラソル:スペイン
スペイン・セビリアの旧市街地、エンカルナシオン広場に立地している木造建築。
大きなキノコの傘を彷彿させる6つの屋根が、下の市場を中核とする商業建築とそれに隣接する広場を覆っており、地下1階、地上3階建の建物スケールは150m×70m、高さ28.5m、敷地面積1.8ha、床面積12,670㎡です。
どんな図面を描けばこれを作る事が出来るのか、興味津々です。
③ティラムーク航空博物館:アメリカ
かつてアメリカ海軍の飛行船部隊が、木製の飛行船格納庫として使用していた木造建築物。
幅90.2m×奥行326.7m×高さ58.5mで、巨大な飛行船9隻格納可能。
ちなみに東大寺の大仏殿が6棟入るほどの大きさだそうです。
太平洋戦争中に建造されたため鉄を使わずに、しかも2ヶ月足らずで完成させたそうです。
木でこの規模の建築物をあっという間につくり上げるなんて、スケールが大きすぎます。
④東大寺金堂(東大寺大仏殿):日本
歴史的建造物の中では東大寺大仏殿(国宝)が世界最大です。
正面の幅57.5m、棟までの高49.1m、奥行50.5m、使われている瓦はなんと10万9400枚。
日本の長い木造建築の歴史の中で培われてきた、高い建築技術が感じられる建築物です。
ちなみに大仏殿の中には自由の女神(台座は別)も入るそうです。
お身拭いの様子を見ても、大仏様の大きさとそれを包み込む大仏殿の大きさがよく分かります。
建物も大仏様も「威風堂々」という言葉がぴったりの佇まいです。
いかがでしたか。
いずれも私たちの想像を超える、とてつもない大きさの建物ですよね。
日本、そして世界にはまだまだ大きな木造建築物がたくさんあります。
それはまたの機会に。
木造建築って奥が深いですね。
KADeL 西尾真一
関西 大阪 注文住宅 建築設計