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【住宅の豆知識】地鎮祭とは
公開日
2024-7-16 09:00

今日は弊社の地鎮祭についてお話したいと思います。
家を建てることが決まると必ず地鎮祭の話が出てきます。
地鎮祭とはどんなことをするのかを詳しく解説します!

 

地鎮祭とは・家を建て始める前に神主様などを呼んで、工事の安全を願う儀式

 

地鎮祭は家の建築工事が着工する前に行う儀式で、土地を守る神様にその土地を使用する許しを請い、工事の安全を祈願する儀式として昔から行われてきました。「家を建てる土地の四隅に青竹を立て、しめ縄で囲んで祭場をつくり、施主様や工事関係者が参列して行います。

 

地鎮祭の歴史は古く、持統天皇(在位 690 ~697年)の頃から行われていた旨が日本書紀に記されていました。さらに遡ると、弥生時代の高床式住居の地面の中から勾玉が見つかっており、これが地鎮祭で埋める「鎮め物」の原型であるといわれています。

 

地鎮祭は神主を招いて行うのが一般的ですが、最近では施主様が塩をまくだけで済ませるといったように簡易なスタイルで行うケースもあります。

 

地鎮祭を行わないという選択をする施主様もおられます。

それでは地鎮祭の準備や当日の流れなどをお話しさせていただきます。

 

*当日までの準備について
地鎮祭を行うためには大きく分けて4つの準備を行っています。具体的には、以下の通りです。

・日取りの決定
・神主さんへの依頼
・お供え物等必要なものの準備
・参加者の確認

 

日取りの決定

地鎮祭は、建築における縁起のいい日に執り行うのが一般的です。

 

「冠婚葬祭などの場合は六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)を参考に日取りを決めることが多いですが、建築の場合は十二直という暦注を元に選定した建築吉日(建、満、平、定、成、開)から日取りを決めます。

 

大安であっても、十二直の三隣亡(凶日)に当たる日などは避けた方がいいなど、独特の慣例があります。

 

加えて、時間帯にも決まりがあり、できれば午の刻(11~13時頃)に行うのが理想的です。しかし、実際には細かい時間までは気にせず、午前中に行うことが多いです。

 

また、地鎮祭は雨の日でも行われるのが一般的です。雨は土地を清め、縁起がよいといわれているため、小雨程度であれば行われます。

 

縁起の良い日(時間帯)

・大安
・先勝
・友引
・牛の刻(11時~13時)

避けるべき日

・仏滅
・先負
・三隣亡(さんりんぼう)

 

神主さんへの依頼

地鎮祭を神式で行う場合は、神主さんへの依頼が必要です。

神主さんへの依頼は弊社が行います。家を建てる土地の氏神神社に頼むのが一般的です。

 

お供え物等必要なものの準備
地鎮祭では、祭壇を用意してお供え物を供える必要があります。祭壇は弊社で準備をいたします。初穂料(はつほりょう)や奉献酒(ほうけんしゅ)などは、施主様がご準備していただくものもございます。

 

 

神主さんへのお礼として渡す初穂料を包むための、のし袋のご用意もお願いしております。初穂料の金額の目安は後ほどお伝えします

 

参列者の確認
日取りの決定や、神主さんへの依頼が完了したら、地鎮祭に参列する人の確認をさせていただきます。主な参列者としては、施主様、施主様ご家族、設計士、監督、営業スタッフです。

 

ここからは施主様に知っていただきたい地鎮祭の流れや地鎮祭の費用等について紹介させていただきます。

 

地鎮祭当日の流れ

 

 

主に神主様がお祓いやお清めを行いますが、途中で施主様が行う儀式もあります。

 

ただし、近年では神主様が「頭をお下げください」「一礼してください」のように、次のアクションを説明してくれることが多くなりました。そのため、特に予習をしなくても、基本的には神主様に従って動いていれば大丈夫です。

地鎮祭にかかる時間は、一般的に開会から閉会までで30~40分ほどです。

 

 

地鎮祭にかかる費用

気になる地鎮祭にかかる費用ですが、必ず支払うことになるのは神主様への謝礼。相場は5万~6万円程度です。

そのほかには、祭壇やテントなどの資材や儀式で使用するお供え物の費用です。

 

神式の場合、謝礼ののし袋の表書きは「玉串料」もしくは「初穂料」です。仏式の場合は「お布施」となります。

 

地鎮祭で必要な資材などは基本的に弊社が用意いたしますが、費用は3万円程度。お酒、水、塩、米、野菜、魚などのお供えに関しては施主様に準備をお願いしております。費用は1万円程。

 

最近では、儀式後の宴会は省略されることが多いですが、宴会の代わりに1000円~3000円程度の仕出し弁当を用意し、出席者にお配りされる施主様もいらっしゃいます。

 

気をつけておきたいマナー・服装

地鎮祭では、施主の服装に特に決まりはありませんが、お祝いの儀式ということで、フォーマルな服装でのぞむ人が多いです。フォーマルと言っても結婚式などで着る礼服などではなく、男性の場合、スーツやジャケットを着て、ネクタイを締めた格好などが定番です。

最後に近隣の方々へのあいさつについてお話させていただきます。

 

近隣の方々へのあいさつについて

工事が始まると、騒音や車の出入りなどで、近隣に迷惑をかけてしまうこともあります。何か問題があった場合の窓口は弊社になりますし、工事のスケジュールについてなどを質問されることも多いので弊社の担当者があいさつまわりをさせていただきます。地鎮祭後に一緒にあいさつに行く施主様もいらっしゃいます。

 

『向こう三軒両隣』と呼ばれる、家の向かい側3軒と、両隣2軒はもちろんですが、そのほかにも、工事車両や人の出入りなどで迷惑をかけることになるお宅にもあいさつが必要となります。また、地域によっては自治会や町内会の会長にあいさつをする所などもあります。

 

地鎮祭についてお分かりいただけたでしょうか?
地域によって内容が違うこともあるので、地鎮祭を行うときは担当者にご相談してください。

一生に一度の注文住宅だからこそ、こういった行事に参加できるのも滅多にないと思います。地鎮祭では土地の安全や工事が無事に進むことを祈るのはもちろん、注文住宅づくりの家族の思い出の一つとして、地鎮祭を行うのもよいのではないでしょうか。

 

建築士事務所KADeL

関西 大阪 注文住宅 建築設計

富国ハウジング 営業部 兼久