新築計画をされているお客様の大半は土地探しからのスタートとなります。
弊社は設計事務所ですがお客様と一緒に土地探しからサポートさせていただいております。
これから何十年も住んでいく場所です。誰もが土地選びにおいて失敗したくはないはず。
できるだけ後悔が残らないように、その時のベストな提案ができるよう私たちも尽力致します。
以前「土地探しのコツ」という題名でブログを書かせていただきましたが、今回はもう少し掘り下げてお話できればと思います。
~土地探しは短期間に集中すること~
まず土地探しをスタートする上で条件を設定すると思います。
条件とは エリア、駅までの距離、予算、土地の形状、周辺環境等 のことを指します。
条件に見合った、もしくはそれに近い物件をいくつかピックアップし実際にその物件を見に行くわけですが、よほど決断力が有る方でなければ1回の見学だけではなかなか決められません。ですから1日に3カ所見学したとしてもそれが2回、3回と続きます。
では、短期間に集中する、とは何か。これは1回目から2回目、2回目から3回目の期間をどれだけ縮められるか、ということです。
1回目に見た中でベストな物件、2回目に見た中でベストな物件、3回目に見た中でベストな物件、言わば予選から決勝に勝ち上がったこれら3つの物件から「さあ最終どれに決めようか」という話しになりますが、1回目から2回目、2回目から3回目の感覚が何週も空いてしまうと、3回目を終えた時には1回目に目星を付けていた物件が他の方に購入されてしまっていた…ということがよくあります。
これは本当に業界のあるあるです。
「あぁ~、あの土地良かったのになぁ…」
土地探しをまたリスタートしても逃してしまった物件が脳裏に残り、気持ち的な感覚として良かったと思うものよりも条件が悪いものを選びたくないという心理が自然と働き、結果土地探しを難しくしてしまうのです。
例えば週末の土日、折角の休日だから 遊びに行きたい、家族サービスをしたい、買い物に行きたい、旅行に行きたい、家でゆっくりしたい… そのお気持ちは重々理解できます。
理解できますが、これから何十年と住んでいく土地のことです。1~2カ月、集中して土地探しをしてみませんか?
それも毎週土日、全てのお時間を割いていただく必要はございません。例えば毎週土曜日の午前中だけは土地を見に行く時間に充てる、そんな感じで十分です。
売れてしまった物件に対して「縁が無かったので仕方が無い、そこは割り切れる」そういう考え方も決して間違ってはいません。自分のペースでじっくり土地探しをしていくのも1つの手だと思います。
但し一方でここ数年、物件価格の高騰に歯止めがかからない状況があるのもまた事実です。
土地に充てる金額が上がったから全体の予算も上げられる、という方でしたら問題無いですが、やはり多くの方はトータル予算〇〇万円と決めていると思います。
土地に充てる金額が上がっていけばその分、建物に充てられる金額は自ずと減っていきます。建てたい広さが叶えられない、希望のキッチンを予算の兼ね合いで採用できなかった等、理想のお家づくりが困難になるかもしれません。だからこそ可能な限り短期間に集中して土地探しをする、これが賢い進め方だと考えます。
土地探しをご一緒させていただく中で良い物は良い、良くない物は良くない。では、良くない物はなぜ良くないのかをきっちりと根拠も添えてアドバイスさせていただきながら、お客様にとってベストな選択ができますよう誠心誠意を以て尽力致します。
建築士事務所KADeL
関西 大阪 注文住宅 建築設計
富国ハウジング 営業部 松邨