LIXIL MEMBERS CONTEST 2022
新築部門 敢闘賞受賞
<設計者コメント>
メインの居住空間と捉えた1階に力を注ぎ、子育て期のみの利用、と考えた最小限空間を2階へ配置。そうして安心・安全・快適な老後に備えながら、建築コストも調整した。
異形切妻の屋根のシルエットは外壁と空をスパンと切り取ったような、屋根が見えないモダンな佇まいとなった。
西側に大きな外壁面を設けて、強すぎる西日をカットしながら、内側空間へ自然光を反射し拡散させる役割をもたせた。建築の壁≒光壁、のように働く。この光壁によって、内包された庭に高いプライバシー性がもたらされ、子供の安全性にも寄与する。
ランドリールームを脱衣に隣接させて、かなり広々とした部屋にした。併せて、乾太くんもドラム洗濯機と横並びにして使いやすくし、室内干しから収納まで一挙に行えるようにした。外出中も家事が自動的に進み、物干し場に移動したり雨天を心配したり乾きものを取り込んだり、という余分な動作を無くして一番手間のかかる家事をスリム化した。