建築設計事務所KADeL

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【住宅の豆知識】ウルムスツール
公開日
2024-5-14 09:00

皆さんこんにちは建築設計事務所 KADeL黒瀬と申します

 

今回はウルムスツールをご紹介致します

個人的にはスツールの中では一番気に入って毎日使用しています

何と言っても 使い勝手がとても良いです

 

 

 

とても多機能なスツールです

 

ある時は 椅子

 

ある時は 横にしてコーヒーテーブル

ニーチェアXとウルムスツールの相性もとても良いです

 

 

ある時は ブックシェルフ

 

 

ある時は 踏み台

(大きなガラス窓や高所を拭くときに使用しています)

 

ある時は オットマン

(ニーチェアXのオットマンとして使用しています 仮眠に最適です)

 

ある時は 筋トレ用のベンチ

(腕立て伏せ時に足を乗せたり ダンベル時のベンチとして使用)

 

ある時は ひっくり返して収納棚

 

ある時は 花台

 

 

ある時はベッドサイドテーブル

 

ある時は ソロのちゃぶ台

(今も横置きにして このブログを書いています)

小さなお子様の机として使っても良いかもしれません

 

我が家では1台 10役をこなしてくれています

 

場所を取らないので 使わない時は こんなふうにスッキリ収納しています

 

 

ウルム造形大学 (ドイツ)の初代学長マックス・ビル氏が

学生達のために考案されたのがこのウルムスツールです

バウハウスの概念を受け継いだ象徴的なスツールとも言われています

用途を限定しません 工夫一つで多目的に使えるスツールなのです

 

多目的に使えると言えば

弊社 の建築作品  環境共生住宅「土壁の家」に挿入された「想像の階段」も

一階から二階へ繋ぐ単なる階段という装置ではなく 住まうご家族の想像力で

多目的に使える巨大なツールとなっています

 

 

余談になってしまいました 話しを戻します

 

ウルムスツールの見た目は 非常にシンプル

一切の装飾が省かれ 極限まで機能に集中した設計がこのスツールの魅力だと思っています

どの角度からも様になる 機能美が光る作品です

釘を一切使わない木組み工法で

細部に目を向けると 随所に工法からなる細かいディテールデザインが施されています

材料や構造や寸法が全てデザインになっていて個人的にとても感心させられます

さすが 名作スツールです

 

座面と側面の板は「組継工法」

強度に優れ 反りやねじれを防ぐ木工工法になっており

木材の自然なコントラストが規則的なリズムになっています

工法の仕上げがデザインになっていて個人的にも気に入っています

 

 

脚部先端は相互矧ぎ

スプルース材とビーチ材との境に細く溝を設けています そこに影が入りシャープな印象になります

普通 素材を変えるとデザインがまったりしそうなのですが うまく直線的緊張感を保っています

 

 

脚部先端は強度があるビーチ材なので脚部先端が削れてボロボロに傷むことが軽減されます

キチンと 使用強度も考えられた素材選択になっています

 

 

貫は「楔細継ぎ」

直線的な造形の中に 円形が挿入されており

側面の板にさりげない アクセントになっています

 

 

直線的な設計の中に貫の円形やスプルース材の板目の曲線表情が調和して素晴らしく これからの経年変化が楽しみです

一生モノなので イニシャルコストは少しお高めかもしれませんが 愛着を持って生涯使用できるので めちゃくちゃお得感があります

対荷重は驚きの約400kgなのでまず壊れそうにありません 孫の代まで使用できそうです

 

忘れてはいけないのが 軽さです(約2、5kg)

使う材料が極限まで簡素化されているのと スプルース材が軽量なので 持ち歩き機能を持たせています

そのため 各部屋に持ち運び使えますし 屋外にもサッと持ち運べます 床掃除の際の移動も楽チン

 

忘れてはいけないのが 肌触り座り心地です

スプルース材の特徴は軽くて しなやか

表面硬度も高くないのでとても温かく柔らかな印象の肌触りです

その分 傷や凹み傷はつきやすいのですが 個人的にはそれも侘び寂びだと思っています

経年美を愛しむ日本人ならではの精神が好きです

個人的には小堀遠州の綺麗寂びもとても良いですが 千利休の侘び寂びの精神にとても惹かれます

 

どうしても傷が気になる方は 丸めたティッシュペーパーに水を大量に含ませ 凹み傷の上に置いておくと

木が水を吸って膨張して 凹みが消えます

 

実際やってみます

 

 

 

 

 

 

消えたら綺麗に水分を拭いて乾燥させたら修復完了です すごく簡単です

この方法は木製家具や無垢の床などに使えます

参考にしてください

(補修の際は念の為 自己責任でお願いします)

 

 

今回もいかがだったでしょうか?

個人的には一番お勧めしたいスツールです

カラーも数種類(ウォルナットとブラック)出ていますのでご自宅のインテリアの雰囲気に合ったものを購入出来そうです

 

皆様の家具選びの参考になりましたら幸いです

 

次回はイサムノグチ氏の照明器具AKARI をご紹介 致します

 

建築ってほんとに良いものですね

それでは皆様 次回ブログでお会いしましょう

 

KADeL 黒瀬信幸

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