皆さんこんにちは建築設計事務所 KADeL黒瀬と申します
今回はハンス・J・ウェグナー氏が設計した名作 Yチェアとして知られるCH24をご紹介致します
なかなか良い佇まいの椅子です
「機能美」と申しましょうか すごく自然体でバランスの取れたプロポーションです
北欧デザイナーのなかでも有名なのがハンス・J・ウェグナーが手掛けた椅子です
500種類以上の椅子をデザインし、その一部はニューヨーク近代美術館に所蔵されるなど、
巨匠として知られるデンマークの家具デザイナーです
背もたれのYの字がトレードマークで、日本では「Yチェア」の名で知られています
60年以上たった現在でも愛され続けている不朽のデザインの椅子です
座面に使われるペーパーコード(樹脂を含ませた紙を撚り合わせてつくった紐)の編み込みで
見た目にも美しく、実際に座ってみると程よくお尻の形に馴染み とても座り心地の良い椅子です
この美しく張られたペーパーコードがたまりません
背もたれのカーブ部分も背中にうまくフィットしており 肘置きも丁度いい位置にきますから
ダイニングチェアとしてのレベルが高いように思います
実際 座って食事していますが 文句の付け所がありません
ちなみにこのペーパーコードは貼り替えも可能です 末長く使って頂けるので一生モノです
椅子自体 少し価格はするかもしれませんが 一生モノなのでそう考えると割安かもしれません
これからの経年変化が楽しみです
綺麗さび(明るさや豊かさ、美しさ、品格を加えた調和の美)もいいですが 個人的には侘び寂び
(詫びとは つつましく、質素で簡素の中に美を見つける精神 一方の「寂び」は、経年変化によって、
廃れていく、物寂しい様に美しさが備わった状態のことをいいます)に惹かれます
経年変化や傷 ひび割れ 掛けなど 使っていくうちに 表情が増し 独自の風景になり愛着心が増します
家も家具も 人間と共に歳を重ねていく様が好きです
前回紹介した ダイニングテーブルLC6ターブチューブダビオンとも相性はどうでしょうか
建築の中にうまく調和しているように思います
今回もいかがだったでしょうか?
皆様の家具選びの参考になりましたら幸いです
次回はラースワーナー氏が設計したシューメーカーチェアをご紹介
建築ってほんとに良いものですね
それでは皆様 次回ブログでお会いしましょう
KADeL 黒瀬信幸
関西 大阪 注文住宅 建築 設計 デザイン