KADeLでは厳しい住まいの安全性能基準を設け、ご家族が安心して暮らせる家づくりに力を入れています。日本の伝統的な工法である木造軸組工法をベースに、2×4工法(枠組壁工法)のメリットである耐力壁、正方形桝組剛床工法、さらにコンクリートベタ基礎一体打ち工法、全周囲基礎パッキン工法、防震ゴム付き鋼製束の採用、屋根材の軽量化を図った減震工法、制震ダンパー、ブレストロング工法(壁内通気)、屋根吹付断熱+屋根通気工法など様々な基本性能を組み合わせた高制震・高耐震ハイブリッド木造軸組工法を採用しています。また、断熱材は断熱性・気密性・遮音性に優れた硬質ウレタンフォーム吹付断熱を採用しているため、夏は涼しく冬暖かく、そして経済的で快適に暮らしていただけます。
長期優良住宅とは、「将来にわたり永く快適に住み続けられると国から認定を受けた住宅」のことです。従来の「つくっては壊す」スクラップ&ビルド型の社会から「いいものを作り長く大切に使い、環境負荷を低減させる」ストック型の社会への転換が目的とされています。長期優良住宅の認定を受けることで、各種税制の優遇や住宅ローンの金利引き下げ、地震保険料の割引といったメリットもございます。認定を受ける為には耐震性、メンテナンス性、省エネルギー対策などの高い基準をクリアしなければなりません。
※オプション対応
弊社では、全国でも数少ない次世代工法であるベタ基礎一体打ち工法を標準採用しています。一般的なベタ基礎に比べて高耐久・高耐震仕様となっております。
・鉄筋径 13mm(弊社)⇐ 10mm(建築基準法)
・ピッチ 200mm(弊社)⇐ 300mm(建築基準法)
・コンクリート厚 150mm(弊社)⇐ 120mm(建築基準法)
・地震のときに力のかかりやすい建物4隅へコーナーハンチを設置
剛床工法とは、24mm以上の合板を床に貼付ける床組工法です。剛床工法では従来の床組にあった根太を設けず、その代わりに床下地合板の厚みを厚くして直接梁材に留めつける床組になっており、根太レス工法とも呼ばれています。
剛床工法の大きな特徴は、地震や台風に強いことです。24mm厚の構造用合板(構造耐力上主要な部分に用いる目的で製造された合板)を直接梁材に留めつけることができるため、地震・台風時に発生する水平荷重(横からの力)によるねじれや歪みに対して強い抵抗力(水平剛性)を発揮します。
特に地震時に大きな外力が作用する2階床については、床梁の間隔を従来の910×1820ではなく910×910の正方形枡組とし、水平剛性をさらに高めた強靭な仕様としています。
※2階床のみ/3階建・長期優良住宅(構造計算をする物件)を除く
KADeLでは、ご家族の大切な資産や生命を守るため、建物が本来持っている耐震性能に頼るだけでなく制振装置を全邸標準で導入しています。制震工法は、地震発生時の僅かな揺れから大きな揺れまで建物にかかる力を軽減し、建物の構造部材の損傷を防ぐことが可能です。木造住宅用制振装置に不可欠とされるバイリニア特性(※1)をもつため、地震発生時には瞬時に効果を発揮します。家具も倒れにくく、繰り返しの地震(余震)にも有効です(※2)。制振装置に最大限の性能を発揮させるため全ての建物に構造計算を行い、開放感や快適性など空間の豊かさを損なうことなく、最高ランク「耐震等級3」相当(※3)の住まいを実現しています。独自の特殊技術により60年以上にわたりメンテナンスフリー(国内生産・20年保証)。どんな周期(揺れ方)の地震にも対応し、特にダメージが大きいといわれるキラーパルス(※4)にも抜群の効果を発揮します。
SE構法とは、一定の強度を満たした集成材と独自のSE金物、鉄骨造やRC造と同じ手法での構造計算を採用することで、高い耐震性を実現した工法です。
木造住宅の美しさを保ちながら、最大9mのスパンのビルトインガレージ(3台駐車可能)など、ご要望に合わせて建築することが可能です。耐震性と設計の自由度を両立した優れた技術です。
※オプション対応
水の力で発泡する硬質ウレタンフォームの吹付断熱を採用しています。約400ミクロンという微細な連続気泡によって家全体を隙間なく吹き付けできる、現場で発泡する断熱材です。熱伝導率は0.034 W/m・Kと高い気密性、断熱性を長期にわたって実現します。微細な気泡は湿気を吸放出する調湿作用があり、内部結露やカビ・ダニの繁殖を抑えます。遮音性能も高く、外部の騒音を防いで静かな住空間をもたらします。
暑さ、寒さを遮断し、家中どの部屋にいても心地よい室温に保たれます。省エネルギー効果が高く、冷暖房にかかる光熱費を大幅に削減できます。
*計算により異なる仕様になる場合があります。
*2024年8月以降ご契約のお客様が対象となります。
床下には、熱伝導率が小さい空気よりも、さらに小さな値の0.019 W/m・Kしかない「フェノバボード」を標準採用しています。
発泡させた樹脂の中の微細な「独立気泡(セル)」とその中の発泡ガスが高い断熱性能を発揮し、長期優良住宅の対象となる省エネルギー基準をクリアしています。
*計算により異なる仕様になる場合があります。
*2024年8月以降ご契約のお客様が対象となります。
弊社では外壁に通気層を確保した外壁通気工法(ブレストロング工法)を標準採用することにより、建物内部の湿気を排出して耐久性を向上させています。
他の外壁と比べて耐衝撃性、防火性能に優れており、劣化対策等級3(最高ランク)にも対応しております。また、外壁はモルタルの左官仕上げとしており、目地のないすっきりとしたデザインです。吹付仕上材には高耐久・低汚染性の塗料を使用しているため、長年にわたって美しい外観を保てます。
屋根は軽い方が重いものより安全という考えは、現在の耐震設計の常識となっています。軽い屋根材を使って建物全体の重量を軽く重心を低くすることで、建物にかかる地震の力を小さくすることができる、これが「減震」という考えです。
弊社では、瓦屋根と比べて約1/10ほど、軽量スレート瓦と比べて約1/3と、とても軽量なガルバリウム鋼板を標準採用しています。
ガルバリウム鋼板は錆びにくく、高い耐久性もあり、末永く家を守ります。
弊社では、屋根吹付断熱+屋根通気を採用しております。屋根吹付断熱とすることで、天井断熱と比べて小屋裏に熱がこもりにくく、特に夏場の太陽からの熱気を室内に入らないようにするため快適に過ごせます。また、デッドスペースとなりがちな小屋裏も、室内と同じ温熱環境となるため、快適にご利用できます。小屋裏収納はもちろん、ロフトや勾配天井など、デザインの幅が広がります。また、屋根と断熱材の間に通気層を設け、湿気を上部より排出することで、結露を防ぎ、躯体や断熱材の性能を長期にわたって維持します。
KADeL独自の空気循環システム「エコエア」は冷気と暖気の入れ替えシステムです。
夏の強い日差しを受けて熱気が溜まった屋根裏に、床下の冷気を送り込み、屋根裏の熱気を強制的に排出することで、室温の上昇を抑えます。
棟換気
屋根裏に溜まった熱気がエコエアによって運ばれてきた冷気に押し出されて屋根の一番高いところ(棟)から排出されていきます。
壁内換気
外壁内に通気層を確保し湿気を排出する工法を採用しています。木材等を常に乾燥した状態に保ち、建物の耐久性・耐震性を長期的に維持することができます。さらに、夏場に強い日差しを受けて外壁内に溜まった熱を通気層を通して排出し続け夏場の室内を快適に保ちます。
高いところに溜まった暖気(約24℃~約26℃)を断熱パイプを通して足元の運び(約20℃~約21℃)、室内の温度ムラをなくすことで、空調ロスを軽減します。さらに室内の空気を循環させて有効利用しているので、冬の乾燥した空気の侵入を防ぐことで、室内の温度を常に快適帯(40~60%)に保つことにもつながります。
※「瓦の家」での実験データ
住宅の床下の換気を行うために基礎と土台の間に基礎パッキンを使う換気工法を基礎パッキン工法と呼びます。従来型の換気口による換気工法の場合、換気口に近い部分は換気されますが、建物の四隅などは空気がこもりやすく、十分な床下換気ができておりませんでした。しかし、基礎パッキン工法では、家全体を持ち上げて空気の通り道をつくり、床下の換気を行うため、建物形状や風向きなどに影響されることなく常に十分な換気が可能です。
基礎と同じく建物を床下から支える束には、強度や耐久性に優れた鋼製束に防震ゴムを組み込んだ、防震ゴム付鋼製束を標準採用しています。住宅は、身体には感じない程度の微振動も含めて、交通振動・自然振動・生活振動など常に振動に晒されており、長期的な振動によって接合部のボルトに緩みが生じる恐れがあります。防震ゴムはそのような振動を吸収し、木材接合部のボルトの緩みを防ぐことにより、地震時に建物の耐震性能を最大限に発揮できるようにしています。
弊社では、家を支える最も重要な部分である「地盤」の調査・解析を公正中立な立場の第三者機関に依頼しております。地盤調査は、一般的なスウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)に加えて、土の性質まで見極めることができる高精度なスクリュードライバーサウンディング試験(SDS試験)を採用しています。解析の結果、地盤に問題がある場合には改良することで、安全・安心の住まいづくりに繋がります。『不同沈下しない地盤の品質』を20年間長期にわたって保証しています。