<設計者コメント>
施主様にとって人生で2棟目の新築住宅ということで、新しい家に求めることがかなり明確だった印象です。インテリアで構築したいイメージの共有に余念がなく、屋内にたくさんの観葉植物を置いたり掛けたり吊ったりと緑をふんだんに配するインテリア空間を希望されていました。白いインテリア空間は、自然の緑が映えるように考えられています。
建築計画としては、隣接する公園の背の高い木々の緑と、敷地の背景にある斜面の緑地、このふたつの緑の自然を活かした設計にすることで、ユニークな敷地の特徴を建築の個性に変換できる、と考えました。
LDKは2面を大開口部にして、借景を取り込んで屋内の帖数の倍以上の広がりを手に入れており、緑からは季節の移ろいや安らぎを、また新鮮な空気を取り入れて爽やかな空気環境を室内へ供給してくれます。
明るい東の陽光で目覚めたい、という要望があり、2階居住空間と水回りの配置をパズルのようにパチッとピースをはめて、場所ごとの用途をきっちりと満たした間取りとなっています。