<設計者コメント>
三角形の変形地に建つ住宅です。
敷地形状を活かしながら、中庭やピットリビング、勾配天井、大きな玄関三和土など施主様が想い描いた空間を具現化した住まいにしています。
玄関三和土には外壁と同一素材の塗壁とアンティーク照明、現代的なガラス戸とヴィンテージのロッキングチェアと昔懐かしい踏み台、勾配天井と間接照明が印象的なピットリビングには収納も兼ねた曲線ベンチや木製窓枠、モルタル調のリビング床とオーク材のダイニング床、施主様お気に入りの様々な椅子が並べられたダイニングとステンレス天板のキッチン、力桁のストリップ階段とアーチゲートなどを組み合わせることで、ともすれば緊張感を感じさせるインダストリアルで硬質な空間をベースにしながらも、ノスタルジックで温かみのあるインテリアへと昇華しています。
施主様好みの家具や雑貨、照明器具などが映える素材選定や建築意匠によって、好きなものたちに囲まれた居心地の良い居住空間になっています。