LIXIL MEMBERS CONTEST 2013
準グランプリ受賞
現代的な気持ちの良い町屋を目指した。通り庭や中庭に現代的な解釈を取り入れ、季節ごとに変化する目のご馳走というよりは、そこで遊び寛げる溜り場。当然家族だけでなく、ご近所さんとも関わりをもてる場所にした。平面計画では、外と内の間に大きな斜めに切り込むガラスを挟み、そこに環境調整空間である縁側と深い庇を設けて、外と内が曖昧になるようにし、空間に一体感と連続性を出すようにした。繋がりのある連続的な空間は、当然にロスが出る。それを効率よく年中を通してなるべく自然エネルギーの力で空気を循環させる快適な工夫を取り入れた。
通り庭とは:京都の町屋などに見られる、道路から裏口まで続く通路のこと。通風や採光、動線計画などにおいて多くのメリットがある。「とおり庭の家」は昔ながらの通り庭をモチーフに設計された。